俺は足踏み

もう少し頑張りたい三十代の日記です

得られなかったからと言って

私は12年前の冬、精神科入院病棟にいました。大学に行けなくなり、実家で寝て起きての生活をしている中での、精神の不調でした。大変怖い思いをしました。

 

私の人生にあの出来事、この出来事は必要だったのだろうか。というのは最近の私が過去を振り返りよく考えることです。当然若い頃に起きたこの精神の不調も、あれさえなければと思い悩む日があります。

 

若い人たちを見ると、羨ましくなります。自分にもこういう青春が送れたはずなのに、と。それを自分の偏った価値観で、何もない空っぽの青春にしてしまった。人生は取り返しが効ない。取り返してやる。と心は燃えようとも、うまく行かない。

 

あの入院がなければ今の私がいないのは確かです。あの入院がなければ、人生が明るかったかというと定かではありません。答えは永遠に出ません。

 

あの頃に比べたら、私は幸せなのです。でもあの頃に幸せを得られなかったことが、私を責め立てます。もっと、もっと、これよりももっと、と要求してきます。身を滅ぼしかねない欲求が私を怯えさせます。

 

父親はどうして、私を押さえつけたのか。今父親がいなくなり、変わってゆく私をどう思っているか。どうか、今私が自分の幸せのために生きることを見守っていてほしいものです。