二十代の頃は全てを投げ出してしまいたい、そんなふうに思うことが多々ありました。それは楽に生きたい、楽になりたい、そういう欲求からでした。
今は違います。そんなことどうでもいいのです。自分のしたいこと、それをするためには二十代に思い描いていたその「楽」をしていたら、できないのです。
今思えば大事な二十代を全くの棒に降ってしまったことを後悔しています。あの頃の自分の頭をひっぱたきたいくらいです。
ところで、なぜ三十を過ぎて私の人生は私のために好転したのでしょうか。髪型を変えたこと?パワーストーンを購入したこと?父との別れ?もしくは好転したように見えているだけの錯覚でしょうか。
これからも好転させなくてはならない。ただそれは運だと思うのです。これをすれば、これをしなければ、は未熟な私には難しく、やはり何か運とか、見えないものに頼らざるを得ません。
なりふりかまってられない。そうなりたい。そうやって自分の欲しい物を掴みたい。この虚しさを埋めたい。
ブレーキをかけて生きてきた。これからもブレーキをかけて生きるのか。答えなんてわからない。結果だけがその答えを知っている。