霧中暗中ブログ

夢も希望もない三十代の日記です

友達と遊ばずに祖父母の家で過ごしていたあの頃

 小学生の頃は両親が共働きだった。そのため、学校が終わると、自宅ではなく近くの祖父母の家に行っていた。祖父母は私の事を可愛がってくれた。祖母は学校から帰ってきた私にいつも100円玉をくれた。その100円玉を握りしめて祖父母宅の向かいにある個人商店に通った。

 昔は100円玉でおやつが選び放題だったと記憶している。昔は良かった的なただの懐古趣味かもしれない。アイス、ポテトチップ、チョコレート菓子、知育菓子などなど。例えば当時は明治のスーパーカップが100円で買えた。

 今でもそうだが、子どもが買うお菓子にはシールがついてきた。私はそのシールを祖父母宅の居間の柱にべたべた張っていた。過去に戻れるならその柱をもう一度見てみたいものだ。今はもう建て替えられてしまっているのでこの世には存在しない。

 私はあまり友達がいなかった。だからあまり学校が終わってから友達と遊ぶということが無かった。私はいつも、祖父母とテレビで時代劇やら相撲やらを見ていた。水戸黄門大岡越前をよく見ていた記憶がある。残念ながら私は時代劇がそこまで好きではなかった。祖父母が見るので仕方なく見ていただけだった。しかし、またあの頃に戻れたなら、もう一度、祖父母と時代劇が見てみたい。

 今思うことは一度でいいからあの頃に戻りたい。祖父母宅の土間の冷たくて暗い雰囲気。あの頃私をときめかせたお菓子、飲み物。尻尾の折れ曲がった三毛猫。居間では祖父母がこたつを囲んでテレビを見ながら私の帰りを待っていてくれる。あの頃当たり前にあったものが今ではもう存在しない。もっと大切に過ごせばよかったと悔やんでも悔やみきれない。